カテゴリ : RIDERS CLUB

最終更新日 : 2024年08月04日

RIDERS CLUB 2023年 10月号 掲載 【記事】好きだから、こだわりたい 「最初は消極的だったマシンチェンジが、走る楽しさを蘇らせた」

好きだから、こだわりたい

最初は消極的だったマシンチェンジが、走る楽しさを蘇らせた。好きだからこそこだわったのは、「乗り続けること」だった。

PHOTO / H.INOUE TEXT / T.TAMIYA

問 / モトコルセ TEL046-220-1611 https://www.motocorse.jp

サーキットを1日中楽しめる理想の愛車に出会えました。

石田勝博さんとモトコルセの出会いは20年以上前のこと。モトコルセがビモータのDB4を大幅チューンした、コンプリートモデルのDB4Cがきっかけだった。「DB4Cは憧れのビモータでしたそれがコンプリートモデルとしては驚くほどリーズナブルで、もう飛びつくように購入を決めたんです」このDB4Cに約10年間乗った石田さんは、1年にモトコルセでMVアグスタのF4を衝動買い。ほとんど公道を走ることなく、本誌主催のライパを中心にサーキットでライディングを楽しんできたという。しかしF4時代後半、石田さんは悩みを抱えるようになった。歳を重ねるにつれ、スーパースポーツに辛さを感じるようになったのだ。

「仕事はパラの農家で、走行会から帰った後も作業をしなければいけない。その体力を残すために大好きなサーキット走行も途中で帰らないといけない。そんな気持ちから乗るのが億劫になってしまったんです」そんなとき救いの手を差し伸べてくれたのは、すでに約20年の付き合いとなっていたモトコルセだった。「あるときライパで、その話を社長(近藤伸代表)にしたら、『それなら騙されたと思ってコレに!』と、ドウカティ·ストリートファイター V4Sの試乗を薦められたんです」石田さんにとってそれは衝撃の体験だった。ポジションは楽で、現代的な電子制御は操縦をサポートしてくれて、でもエンジンは200psで驚速。「最後の走行枠で走ったから、いつもならへロへロのはずが、ピットに戻りたくないと思うくらい楽しかったんです」と石田さんはそのときの走行を振り返る。

それからマシンチェンジを決断するまでは、一瞬だった。約2年前、石田さんはストリートファイター V4Sを手に入れた。「F4を手放すことに多少の抵抗はあったのですが、走る楽しさを取り戻すことのほうが重要でした。でもそれは、モトコルセのおかげでサーキット試乗できたから知ることができたもの。感謝しています」そしてもうひとつ、石田さんのバイクライフにモトコルセが欠かせない理由がある。石田さんは、ドレスアップを中心とした愛車のカスタムにもこだわるが、これを支えているのはモトコルセの知識と技術力だ。「カスタムは好きだけどメカは弱いので、カスタムは完全にショップ任せ。でもモトコルセはこちらの好みを理解してくれているし、『こんなパーツがあります』と提案してくれます。だから自分は、サーキットを走って楽しむことに集中できます」ちなみに石田さんは現在、かつて所有したDB4CやF4のイメージも大切に、ゴールドカラーやカーボンファイバー製パーツのキャンディグリーンクリア仕上げにこだわりながら愛車のカスタムを進行中だ。本当は、「スーパースポーツのスタイリングがとにかく好き」という石田さん。それだけに、「F4が辛くなって降りる決断をしたら、バイク遊びを止めちゃうのかも …… 」と考えていたという。しかしモトコルセによって、新しい扉は開かれた。「今は初めて乗ったときと同じくらい、バイクに情熱を感じています。ライパも最後の走行枠まで楽しんでいます!」


写真補足テキスト

Owner 石田勝博さん 秦野市で、切り花を出荷する石田バラ園を運営。現在61歳だが、積極的にサーキット走行を楽しむ。モトコルセとはビモータのDB4Cから20年以上の付き合い。

本誌主催のライディングパーティでモビリティリゾートもてぎを走る石田さん。「還暦も越えたので、疲労軽減を狙って、最近は体重移動が少なめなライディングフォームも模索中」という。

DUCATI STREETFIGHTER V4 S
モトコルセが偶然在庫していた極上の中古車を、2年ほど前に購入。かつて所有したバイクのイメージ再現にもこだわりながら、カスタムを続けている。

クイックオープンタイプのCNCビレットフューエルタンクキャップはモトコルセの人気製品。大好きなゴールドを選択。

「あまり好きではない」というバイプレインウイングに代わり、小さなボックス形状のカーボン製ウイングレットを装着。

マルケジーニ製のアルミ鍛造ホイールは、「性能ではなく、とにかくこのルックスが好きで選びました」と石田さん。

カーボンファイバー製のアンダーカウルを装着。カーボンパーツは、キャンディグリーンのクリア仕上げでまとめる。