カテゴリ : RIDERS CLUB

最終更新日 : 2024年05月25日

RIDERS CLUB 2023年 06月号 掲載 【記事】史上最恐 V4Rの狂熱をストリートで享受できる。MOTO CORSE Complete bike NVC V4

珠玉のコンプリートがさらに進化! 史上最恐 V4Rの狂熱をストリートで享受できる。MOTO CORSE Complete bike NVC V4

PHOTO / H.ORIHARA, S,MAYUMI TEXT / T.TAMIYA

問 / モトコルセ TEL046-220-1711 https://www.motocorse.jp

パニガーレシリーズのレースホモロゲーションモデルとなるV4Rを、モトコルセがストリートファイター仕様にフルカスタムしたのが、本誌でも2年前に試乗記を掲載したことがあるNVC V4。フロントフォークや前後ブレーキディスクが変更された最新仕様を、NVC初対面の原田哲也さんがサーキットでテストライディング!

安楽なポジションが生む自在感こそが最大の魅力。

ドウカティ市販車最高レベルの性能を誇るパニガーレV4Rを、サーキットだけでなく日常でも楽しめるようカスタムしたのが、モトコルセのNVC V4。市販のストリートファイターV4シリーズは1103ccエンジンのパニガーレV4/Sがベースなので、レース用にの988cc化された特殊なエンジンを搭載し、車体ディメンションも専用化されたV4Rの気持ちよさをネイキッドで楽しむなら、この方法しかない。

モトコルセは、純正部品を流用した基本のストリートファイタースタイル·コンバージョンセットを53万6888円で用意しているが、NVC V4についてはただ外装やハンドルなどを交換するだけでなく、最高級のパーツや素材をふんだんに用いながら、”究極”のバイクとしてカスタムが続けられてきた。

そして今回、フロントフォークを新たな仕様に変更。これまでと同じオーリンズ製ながら、純正NPX25/30にモトコルセのGPスタイル·加圧式フロントフォークボトムキットを組み合わせている。また同時に、フロントブレーキディスクはアルト製のΦ330mベンチレーテッド·ステンレス仕様となった。「このバイク、本当に楽しい!」

サーキットでの試乗を終え、ピットに戻ってきた原田哲也さんは、へルメットの中で笑顔をみせた。「バーハンドルだから切り返しが軽いし、僕らの年齢でもポジションがキツ過ぎないから、ムリなく操れます。そのぶん加速ではフロントが浮きやすいけど、僕は楽に乗れるという恩恵のほうを優先したい!」

ブレーキの気持ちいいコントロール性を高めるための108mmピッチのレーシングキャリパー、そしてアルト製ディスクも好感触のようだ。「ノーマルと比べてガツンと効くので最初はビックリ。といっても、慣れたらコントロール性も抜群でした。かけはじめから最大効力を発揮するまでのスパンが短く、繊細なタッチは求められますが、絶対的な制動力はノーマルよりはるかに上。ハイスピードコースでは、より恩恵が大きいと思います」そして原田さんは、NVC V4の魅力をこうまとめる。「コーナリング中にラインを変えられるような自在性や、振り回して乗れる感覚が快感。パニガーレでのツーリングはキツいけど、コレならだいぶ現実的です。究極のバイクを飾るのではなく、乗って楽しめますよ」

主なカスタム内容

ベースモデル : DUCATI バニガーレV4R

エキゾースト : DUCATI Superleggera V4 エグゾーストシステム

Fブレーキ : F=プレンボ製ラジアル CNCモノブロックキャリバー P4-34/38 SBK Factoryタイプ + ALTH製Φ330mm SUPERVENT ベンチレーテッドブレーキディスク

Rブレーキ : R=ブレンボ製 CNCモノブロックラジアルキャリバー P2-34 Moto3 + ALTH製245mm 経 SUPERVENT ベチレーテッドブレーキディスク

サスペンション : F=オーリンズ製NPX25/30+MOTO CORSE GP スタイルガスリザーバーボトムキット

ホイール : BST製ラピッドテック

外装 : MOTO CORSE製Streetfighter コンバージョンセット、カーボンフューエルタンクカーポンモノコックシートボディ

コンプリート価格 : 1248万円

写真補足テキスト

  • サイドスタンドにも加工を施して、他のモトコルセ製ビレットパーツと色味を統一。排気系はスーパーレッジェーラV4の純正品でカスタム。
  • CNCビレット·ラジアルブロック·スクエアエッジコンセプト·ライディングフットペグは、先端部まで強力なグリップを発揮する逸品だ。
  • モトコルセ製のRHエンジンサボートブラケットも導入。エンジンまわりのカバーにもカーボン素材を多用し、細部まで美しさにこだわる。
  • コックピットに高級感をもたらす、本革巻きのバーハンドル。ハンドルバーライザーやフルードリザーバーもモトコルセオリジナル製品だ。
  • ブレーキ&クラッチレバーには、フォールディング仕様のモトコルセ製カーボンハーフレバーを採用。マスターはブレンボ製でまとめる。
  • STM製のクイックチェンジスプロケットキャリヤとスプロケットを使用。リアスプロケットハブナットは、モトコルセのビレットチタン製に。
  • オーリンズ製TTX36リアモノショックの油圧ブリロードアジャスターには、こちらもモトコルセ製のアルミ削り出しノブを組み合わせる。

むき出しになるパーツにはさらなる美しさを与える!

フルカウルでなくなることで大部分が露出されるステアリングヘッドベースは、アルミビレットのモトコルセ製パーツを使用。肉抜き加工により、美しさと軽さに磨きをかける。

新たにタンク付きボトムとALTHのディスクを装着

純正のオーリンズ製NPX25/30フォークに、新作の加圧式タンク付きボトムキット108mmピッチ仕様を装着。SBK仕様のブレンボキャリバー&アルト製330mmディスクをセット。