カテゴリ : RIDERS CLUB
最終更新日 : 2024年05月23日
RIDERS CLUB 2023年 06月号 掲載 【記事】好きだから、こだわりたい 「Capit タイヤウォーマー」
好きだから、こだわりたい
タイヤウォーマーは、タイヤをただ加熱すればいいというものではない。トラブルなく、素早く適切に、そしてムラなく確実にタイヤ全体を温めなければ意味がないのだ。
PHOTO / Y.ARAKI TEXT / T.YAMASHITA
間 / モトコルセ TEL046-220-1611 https://www.motocorse.jp
ホイールまで温める新機能でMotoGPチームの信頼も集るCapit
モトGPやSBKにおいて多くのチームの優勝に貢献し、厚い信頼を得ているカピット。その理由は、素早く確実に装着できることに加えて、故障の原因となるサーモスタットを用いない連続加温という独自の構造により、タイヤ全体をムラなくしっかりと短時間で加熱できることにある。
カピットがリリースした新製品「フルコントロール·ビジョン」と「フルゾーン·ビジョン」には、左右対称ダブルSデザインのセンターヒーターに加え、シングルSデザインのリム部用サイドヒーターを左右に1基ずつ、合計3基を採用している。このためタイヤのトレッドからサイドウォールまで万遍なく加熱·保温することを可能としている。さらにこの新製品では、従来よりもリム部の生地を拡大。ホイール内側までをカバーし、タイヤのみならずホイールも加熱。これによりさらにムラのない加熱と保温性能の向上を実現した。また、ウォーマーのサイド部は片側18カ所、全体で3カ所にプリーツを設けている。この立体裁断が作り出す独自の球状デザインが、しなやかで装着しやすい特性を生み出し、しかもタイヤにしっかりと密着する。固定のための面ファスナーの位置も最適化され、扱いやすさの向上に貢献。これらの特徴により、短時間で装着できるだけでなく、タイヤ全体をしっかりと加熱できるのである。
フルコントロール·ビジョンは、センターと左右サイドのヒーターを個別に温度管理できる点で、さらに高度な要求に応えられるモデルだ。ヒーター部の構造はフルゾーン·ビジョンと同一だが、チャンネルのデジタルコントローラーを備えることで、それぞれを30~120℃の範囲内で1度単位に調節できる。これらはモトGPチームの要請により開発された機能で、レーススダート直後から、タイヤの性能を存分に発揮させることに貢献している。世界最高峰レースが要求する機能と性能を満たすアイテムは、ホビーユースにおいても、ゆとりという安全マージンを生む。これこそがカピット製タイヤウォーマー最大の強みだ。
写真補足テキスト
フルコントロールビジョンのデジタルサーモコントローラーは、タイヤ部とリム部の温度を同時に表示可能。上段の白数字はタイヤ、下段の赤数字はリムの温度を示す。いずれも30~120℃の範囲で1℃ずつ調節でき、設定温度に達するとディスプレイが点滅する。
フルゾーンビジョンのコントローラー。タイヤ温度は30~120℃の範囲で1℃ずつ設定可能で、最適温度に達するとディスプレイが点減して準備完了を知らせる。その間は約15分と迅速で、忙しないピット作業効率を高める。ホイールリムの温度は60℃で固定だ。
サイドヒーターによってタイヤのサイドウォールとホイールリムをしっかりと加熱。これにより短時間での加熱と確実な保温を実現した。
タイヤウォーマー本体は片側18カ所のブリーツにより球状の構造を持ち、装着しやすく、かつタイヤへ確実に密着させられる。
タイヤウォーマーを固定するための面ファスナーは取付位置が最適化され、より素早く簡単で、着実な装着が可能となった。
本体は耐水性と耐熱性に優れた素材を採用。ケーブルは200℃まで対応、接続部をリベット留めにするなど高い耐久性を誇る。
Capit フルコントロール·ビジョン
前後セット価格 : 23万3200 ~ 25万8500円
保温温度 : タイヤ=30 ~ 120℃ / ホイールリム=30 ~ 120℃
カラー : リップストップナイロン=レッド、ブルー、ララック、耐熱ノーメックス=ブラック
保証期間 : 3年(万がーの取り扱いミスによる故障についても救済·下取りプログラムあり)
※ 写真は耐熱ノーメックス仕様
Capit フルゾーン·ビジョン
前後セット価格 : 19万9100 ~ 23万4300円
保温温度 : タイヤ=30 ~ 120℃ / ホイールリム=60℃
カラー : リップストップナイロン=レッド、ブルー、ブラック、耐熱ノーメックス=ブラック
保証期間 : 3年(万がーの取り扱いミスによる故障についても救済·下取りプログラムあり)
※写真は耐熱ノーメックス仕様