STMスリッパークラッチ新たな進化!

皆様こんにちは。
モトコルセ営業のいけだです。
既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが
イタリアSTM社のウェブサイトがリニューアルされました。
http://www.slipperclutch.com
STM2dverticale.jpg
これまで慣れ親しんだロゴマークも一新!
シャープでスピード感溢れる、STMの高いクォリティを表しています。
今回リニューアルのウェブサイトでは、
スリッパークラッチの専門メーカーとして
– 自社内ファクトリーにおける高い加工精度と徹底した品質管理の元で製造される、
他社の追従を許さない数々の独創的なテクノロジーのスリッパークラッチ。
– ライダー種々で異なるライディングスタイルや、天候により変化するコースコンディションに対応する、
ダイヤフラムスプリングテクノロジーを用いたフルアジャスタブル機構。
– 純正装着スリッパークラッチとは比較にならない、スリッパークラッチとして世界で初めて採用した、
滑らかで安定した動きのボールベアリングタイプスリッパー機構。

これまで、スーパーバイク、スーパースポーツ、スーパーモト、エンデューロ、モトクロスなど
それぞれの世界選手権を戦うトップチームに採用され続けているのは、
STMの高次元で安定した確かな性能が認められているからなのです。
新たなウェブサイトでは、
STMスリッパークラッチの詳細を説明するとともに、
DUCATIをはじめ、ヨーロッパ車、日本車を問わず、オンロード、オフロード等、
様々なカテゴリーのオートバイに対応する、
スリッパークラッチやSTILEアクセサリーシリーズ等の
豊富な製品ラインアップが用意されています。
そして、STMスリッパークラッチは、また新たな進化を遂げました。
ハイブリッド・スチールランプ
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STMスリッパークラッチは、スリッパー機構の要、クラッチドラムとクラッチハブの”ランプ(カム)”部に
ボールベアリングタイプを採用し、ストレスの無い、滑らかで安定した動きにより、
スリッパークラッチとしてライダーの意思に忠実に反応、作動しているのは、
これまでご説明させて頂いた通りです。
今回このランプ(カム)部の耐摩耗性を更に向上させるために、
7075-T6超々ジュラルミンから削りだされたクラッチドラムとクラッチハブに、
特殊鋼のパーツを組み合わせたハイブリッド仕様により、
作動時の耐摩耗性を格段に高めています。
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誤解の無い様ご説明させて頂きますが、
従来の仕様でも、一般の方からレースフィールドでの使用において、
ボールベアリングとランプの摩耗は、気にするレベルでは無く、
一般公道走行+年数回のサーキット走行会参加であれば、
DUCATI乾式クラッチでは、3000km〜4000km毎の定期的なグリスアップ等のメンテナンス、
湿式クラッチでは、エンジンオイルによる潤滑があるため、ほぼメンテナンス不要の耐摩耗性です。
(上記内容はランプ部のみの話であり、クラッチディスク等他のパーツのメンテナンスサイクルは異なります)
ただ、車両純正装着スリッパークラッチの様に、ランプ部にベアリングを用いず、
乾式クラッチであればグリス、湿式クラッチであればエンジンオイルによる潤滑に頼っている製品では、
不特定多数のユーザーが購入することを想定した、新車出荷時の”スリッパーしない”設定ならまだしも、
セカンドスプリングの枚数を減らし、スリッパークラッチとして活用する設定にした場合は、
ランプ部同士の接触摩耗が格段に進行します。
STMスリッパークラッチを体感されたことが無いユーザーの
”ボールベアリングタイプは摩耗が早い”というのは、
そのスリッパークラッチとして全体の性能を見据えていない、間違った情報です。
しかし、イタリアSTM社は、このような間違った認識への対処として、
メンテナンスなどの使用方法をユーザーに情報提供する以上に、
自らの製品の仕様/品質を更に向上、進化させる方法を取りました。
それが今回の、ハイブリッド・スチールランプです。
超々ジュラルミン+ベアリングの組み合わせを、特殊鋼+ベアリングに進化させ、
潜在ユーザーの購入前の安心感と、購入後の満足度を高めています。
ハイブリッド・スチールランプ同様に、
STMスリッパークラッチをご購入頂いたユーザーが、
正しくスリッパークラッチをエンジン側に組み付けられる様に進化させたのが、
クラッチドラムストッパー
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このクラッチドラムストッパーは、
スリッパークラッチ作動時に、クラッチドラムのリフト量を規制するものですが、
従来仕様は、クラッチドラムストッパーを3本のピンで位置決め、回り止めをし、
各パーツを組み付けていきます。
しかし、色々な作業レベルのユーザーや、
サーキットでの慌ただしい作業の中では、
組み付け間違いを起こす場合があり、
正しいスリッパークラッチの作動を妨げることにも繋がります。
そこでSTMは、このクラッチドラムストッパーを、
クラッチハブ側に鍵状に組み合わせることにより、
組み付け間違いを防ぐ構造に進化させました。
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この構造により、脱着時にクラッチドラムとクラッチハブが外れるが無くなりますので、
作業手順や時間を短縮させられます。
ハイブリッド・スチールランプも
クラッチドラムストッパーも、
画像をご覧の通り、従来仕様に比べると、製造時の加工時間が大幅に増加します。
通常であれば、この増加した加工時間は製品コストに反映され、
結果販売価格に影響を与えるものです。
しかし、STMは、これらの進化を”STMスタイル”として当たり前のことと、
従来製品と同じ価格で提供します。
ユーザーの満足度を第一に考え、よりよい製品を市場に送り出す、
STMのデザインやアイディアだけを真似た、金属加工業者のコピー品では
到底比べ物にならない、イタリアンクラフトマンシップ溢れる姿勢です。
これらの最新仕様のスリッパークラッチは、
DUCATI乾式クラッチ用EVOLUZIONEシリーズを皮切りに、
他のモデルにも順次変更されていきます。
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先月開催された鈴鹿8時間耐久ロードレースにおいて、
DUCATI1098Rを駆って出場した、
東豊レーシング&広島デスモチームでは、
ほぼスタンダードの1098Rでありながらも、8時間のレースを無事完走し、
周回数206周、総合順位10位という初参戦ながらも素晴らしい成績を残されました!
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1098RにはSTM EVOLUZIONE RACINGコンプリートが装着され、
決勝中ベストラップ、2分12秒829をマークしながらも、
1セットのクラッチディスクセットで8時間を走りきるという
事前のレース走行データからは予想もしなかった好結果を出してくれました。
当初は途中でクラッチディスクを交換することが予定されていた様ですが、
3人のプロライダーの、ハイペースながらも機械に優しいライディングにより、
STMスリッパークラッチだけでなく、
車体、エンジンともにノントラブルで8時間の走行を終えました。
また、同じく鈴鹿8耐に、
APRILIA RSV4で参戦された、
ブルドッカータゴスX東本昌平RIDEチームも、
8時間を無事完走、周回数200周、総合順位26位という結果を残しています。
このRSV4にもSTMスリッパークラッチが装着され、
8時間をノントラブルで走り切っています!
この2チームの結果の通り、
製品の構造を正しく理解、適切な取り扱いを行えば、
厳しい環境においても、全く問題無く性能を発揮する、ということが現れています。
STMスリッパークラッチの購入をご検討されている方だけでなく、
今現在、STMスリッパークラッチをご使用中の方も、
どのような事でも結構ですので、ご質問等ございましたら、
どうぞお気軽にモトコルセまでお問い合わせ下さい。
A-GYOいけだ

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